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1冊目もあと1章

2008.01.21 (Mon)
なんとなく一部公開。主人公達の別れのシーン。
うちの下の中学の入試休みのおかげで、朝からのんびりとカタカタやっていたら、1冊目はあと6つめのパートを打ち込むだけで終わりです。
でも、まだ3冊残ってるからウワァ(’A`;)なんだよなー。


***

 外で待っていたシンは、小声で歌を口ずさんでいた。ああ、地の果ての歌だなあ、とそれを聞いたレオは思った。サントゥールとトレキアの国境線で生まれたらしい、ちょっと有名なものだ。それにしても・・・
  ――果てを夢見て 歩く先に
     求めているものはあるのだろうか
     苦しみにとらわれたままの足で
     己にいざなわれる光は いずこ
     永遠を求め 散りゆくものは
     この風に・・・
「なかなかいい声してるな、お前さん。稼げるんじゃねえか?」
 びくんと肩を震わせてはっとこっちを見た彼は、赤面して歌うのをやめてしまった。よく見ると、彼は頭のマントを下ろしている。
「あ・・・」
「ほれ、トースト。なんかさ、ギルドの中に村中の人が集まってたみたいだぜ。見送りに来てた・・・そろそろ皆出てくるのかな、知らんが」
 レオはトーストの余りをシンに放り投げながら言った。危なっかしげに2枚とも受け止め、1枚を口にくわえる。
「んふぇ、おほいはひはんへふへほ、ほへ・・・へんはんほ」
「食ったまま喋るな、アホ」
 レオはトーストをくわえたまま喋りだすシンの口から、それをもぎ取って自分の手でつまんでおいた。彼はもぐもぐと口を動かし、ごくりとパサつくパンを飲み込む。
「で、何?」
 少々呆れたような顔でレオが訊く。いつの間にかアイゼルとダラスが出てきて近くにいた。シンは喋りだす。
「あの・・・俺、大事な使命があった筈なんですけど、確か」
「これ?シンさん」
 彼は、エルオーネがその場にいることを忘れていた。差し出された小さな手には、諸悪の根源(というには少々大げさか)のペンダント・・・だけじゃない。鈍く銀色に光るリングが、ひとつ。
「見つからないように、気をつけて。それと、こっちは・・・お守りみたいなもの。村の皆のこと、忘れないで、って思って」
 そこでシンは、エルオーネからふと顔を上げた。村の人々がレオが言っていたようにギルドの中に集まっていたのだろう、皆が出てきている。
「ああ・・・ありがとう」
 シンは左手に手綱、右手にトーストを持っていた・・・このままでは、何も受け取れないではないか。少し考えて、仕方ないので身をかがめ、首を差し出す恰好になる。
「ペンダント、かけて」
 エルオーネは言われた通りにシンの首にペンダントを通した。小石の重みと光が首にかかってくる。リングは、左薬指を何とかして立てて、はめて貰った。

***


アルファポリスのドリームブッククラブ目指し中。
だけど、そこでの公開がいつになるかわかんないという池沼的長さ。
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【編集】 |  19:54 |  小説の一部とか  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑
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